送金する銀行で払う手数料以外に
手数料※注1 を引かれることがあります。
※注1 円または同じ外貨のまま送金するとき
海外送金手数料以外に、たいていの銀行で
別途手数料(送金額の0.05%、最低2,500円など)
がかかます。
しかしこれは中継銀行手数料ではなく、
リフティングチャージ などと言われます。
主な手数料として以下の2つがあります。
.受取銀行手数料
海外送金を受取る銀行で
かかるかもしれない手数料です。
(銀行の取引明細に表示)
金額は
・無料(かからない)
・アジアに見られる数百円程度
・ヨーロッパやアメリカで一般的な
日本円換算で1,000〜2,000円程度
・30〜50米ドル程度と高額な手数料
などさまざまです。
.中継銀行手数料
海外送金を仲介した銀行でかかる手数料です。
(かからない場合もあります。)
※これらの手数料は、着金手数料、
コルレス手数料、リフティングチャージ
などいった名前で呼ばれることもあります。
※※海外から円送金したとき、日本の銀行は
2,500円の中継銀行手数料を差し引きます。
関連情報
海外から日本に円建て送金したときの被仕向け手数料、中継銀行手数料
中継銀行手数料・受取り銀行手数料(着金手数料)は
・海外送金額から差し引く
(手数料分だけ受取金額が減ります)
・送金するときに支払う。
(海外送金額と受取金額が同じ)
のどちらかを選びます。
海外送金する側が支払う方法(送金人負担)は、
受取る相手に正確な受取金額を送金したいときに
利用できます。
※徴収される金額は銀行ごとに決まっていて(少し大目?)
受取人払いより多めにお金をとられるケースが多いようです。
ただし
・さらに費用がかかった場合、
追加金額を請求する銀行がある
・中継・受取銀行が問答無用で
別の名目で手数料を差し引くことがある
ので、注意が必要です。
※シティグループではこれらの手数料はかかないようですが、
HSBC銀行の場合、国によってはこれらの手数料がかかります。
〔参考情報〕
1.送金限度額は100万円
また日本から送金できる国は限られますが、
TransferWiseを利用すると
被仕向手数料、中継銀行手数料は
かかりません。
送金手数料は、送金額の1%程度です。
関連情報
TransferWiseの利用
2.(1)PayForexは、2,500円の手数料を払えば
中継・受取銀行手数料を送金人負担にできます。
ただしそれでも中国銀行などは小額の手数料を
差し引くようです。
関連情報 PayForexの利用
(2)楽天銀行(個人・法人)は、1,000円の手数料を払えば
国内・海外中継銀行手数料を無料にできます。
(受取銀行手数料は送金人負担)
関連情報 楽天銀行の海外送金(個人)(法人)
中継銀行手数料、受取銀行手数料の送金人負担に新しい流れ
3.中継銀行手数料・受取り銀行手数料を
送金人払いにした場合のトラブルについて
麻都りくさんがブログで説明しています。
(記事中、Q7,Q8が関係)
【中継銀行手数料、受取銀行手数料がかかる理由】
海外送金は「コルレス契約」(金融用語辞典)
という取り決めのもとに行われます。
ですから送金銀行、受取銀行と送金通貨が決まると
ほぼ自動的に送金経路が決まります。
※まれですが中継銀行を指定されることがあります。
そのときは必ず中継銀行名などを記入しましょう。
(送金したお金が行方不明、
別の通貨に両替されることがあります。)
例として、日本の地元A銀行から
アメリカのC地方銀行へ海外送金を依頼した場合、
そのA銀行が直接アメリカのC銀行と
取引することはまずありません。
多くの場合、A銀行は
国際展開しているB銀行に取次ぎを依頼します。
そうすると、A銀行とB銀行、B銀行とC銀行との間で
中継銀行手数料が発生する可能性があります。
また、海外からお金を受取るだけのC銀行も
受取銀行手数料(着金手数料)を
取るかもしれません。
残念ですが海外送金を受け付ける銀行に聞いても
正確な金額を教えてくれることは少ないので、
実際に海外送金をして確認するしかありません。
※受取銀行などのウェブサイトに説明があるかもしれません。
※受取先によっては中継銀行・受取銀行手数料を
負担してくれることもあります。
【中継銀行手数料、受取銀行手数料を避ける方法】
「コルレス契約」の中心になる日本のB銀行から
アメリカのB銀行(の現地法人)に送金するなら
「中継銀行手数料」や「受取銀行手数料」が
かかりにくくなります。
一方、日本と海外それぞれが地方銀行で
コルレス銀行を通す場合、中継銀行手数料、
受取銀行手数料がかかる可能性は高くなります。
海外に住む家族などに送金する手数料を節約したいときは、
・日本の送金銀行と海外の受取銀行は海外業務に強い銀行
・お金が届いたら地元の使い勝手のよい銀行に移す。
(現地国内のATM、ネットネットバンキングなら
利用は簡単で、それほど費用もかかりません。)
複数の送金先があるなら
・国際展開している銀行を選ぶ
のも一つの方法です。
〔参考情報〕
日本のシティバンクからイギリスのHSBCの口座に送金しても
手数料は引かれませんでした。他の国はわかりませんが
HSBC銀行の口座が簡単に作れる国ならお勧めです。