最近さまざまな法人担当者からも
お得で便利な海外送金について質問を受けることがあります。
それでサイトオーナーは法人としての海外送金を経験できませんが、
わかる範囲でアドバイスしています。
今回Kさんが、くださった質問とサイトオーナーの回答を
ブログ記事として載せること諒承してくださいました。
それほどまとまた金額でなく月数回程度の海外送金をする
法人経営者、資金管理担当者に役立つならうれしく思います。
※若干の編集をし、サイトオーナーのコメントを追加しました。個人的メールの公開を諒承してくださったKさん
アメリカの一般的な受取銀行手数料について教えてくださった楽天銀行のMさんに
心から感謝します。
〔質問の概要〕
目 的 : 海外送金にかかる費用をできるだけ節約したい。
業 種 : アメリカに数人のバイヤーを持つ輸入商品販売業
送金件数と金額 : 月3回〜5回程度 1件あたり30万円〜50万円程度、
月間合計送金額は100万円〜150万円
〔Kさんより最初の質問〕山田様
突然すいません。Kと申します。
現在小さな会社を設立し
輸入商品を販売する予定となっております。
アメリカに数人のバイヤーさんを雇っており
日本の法人口座からアメリカの個人口座に振り込むにあたっての
最良の手段を模索しております。
山田様のウェブサイトのお力で様々な情報を知ることができ、
試行錯誤問い合わせてみたのですが
どの手段が一番いいのかわからなくなり、ご連絡させていただきました。
重視する点としてはとにかく送金のコストを減らすことです。
お忙しいとは思いますがご相談に乗っていただけるとありがたいです。
突然失礼しました。
〔サイトオーナー 最初の回答〕Kさんへ
手数料を節約して便利に海外送金する方法の山田です。
お得に海外送金する方法は、送金金額や回数
利用できる金融機関によってお得な方法が違ってきます。
おたずねしたいことは
1、1回、1件の送金金額、月間送金件数と合計金額はどのくらいですか。
2、受取人が利用できる金融機関はどこですか。
小額ならPayPalなどの電子マネーなども可能でしょうか。
参考情報
PayPalの利用 それともアメリカの銀行口座への送金が必要ですか。
もしくはマネーグラムなどを利用して、
現地受取場所で現金を受け取ることも可能ですか。
参考情報
SBIレミット+マネーグラムです。
また現地在住日本人がバイヤーで
買付金額が少ない場合、日本にある銀行口座へ円で送金し、
現地のATMからキャッシングすることも可能かもしれません。
そのほか月間送金回数が多く合計金額がまとまるなら
カレンシーオンラインを利用するという方法もあります。
参考情報
カレンシーオンラインの利用 カレンシーオンラインで一時的に資金をプールして外貨管理する方法一度、わたしのブログで法人向けのカテゴリーを一読されることをすすめます。
参考情報
法人での利用、
楽天銀行、
カレンシーオンライン、
ロイズ銀行、
FXの利用 〔Kさん 2回目の回答〕山田様
ご返信ありがとうございます。
1のご質問に関しましては
月2、3回
1回の送金につき、30〜50万ほど
合計で月100〜150万の送金となります。
2に関しましては
買い付けを依頼しているバイヤーさんは全員シティーバンクをもっているので
そこの口座に振り込めたらと考えております。
電子マネーでの取引も必要ならお願いできるかと思います。
自分では目を通したつもりではいたのですが
見落としていた個所がかなりあるように感じます。
引き続きブログを拝見させていただいてます。
カレンシーオンライン、楽天銀行、payforexなど
電話で問い合わせてみたものの
別途で様々な手数料が発生するなどの返答をいただき
恥ずかしながら、結局どの方法がいいのか混乱してます。
K
〔サイトオーナーのコメント〕
1.海外送金にはさまざまな手数料がかかり、単純に送金手数料だけで
判断できないのが実情です。
2.シティバンクは国ごとに別法人となりますが、ほとんどの国のシティバンクは
一般銀行のように受取銀行手数料(アメリカなら10〜30ドル)を取りません。
※バイヤーは全員アメリカのシティバンクに口座があることがわかりました。
〔サイトオーナー 2回目の回答〕Kさんへ
手数料を節約して便利に海外送金する方法の山田です。
結論は、一度楽天銀行、PayForexの2社を利用して実際に送金し、
どのくらいの中継銀行手数料、
受取銀行手数料がかかるかを調べて
ふさわしい利用方法を選ぶ、使い分けることだと思います。
(とういうかまずは楽天銀行を使いこなすことだと思います。)
参考情報
楽天銀行、
PayForexおたずねしたいことは、
バイヤーの口座があるシティバンクとは
アメリカのシティバンクでしょうか、
それとも日本のシティバンクでしょうか。
(日本とアメリカのシティバンクは別会社です。)
世界にあるシティバンクのメリットは
受取銀行手数料を取らないことです。
バイヤーがアメリカのシティバンクに口座を持っておられるなら
あとはかかるかもしれない中継銀行手数料を考えることになります。
※一般銀行に送金すると、10〜30ドル程度の受取銀行手数料が
差し引かれることがあります。
アメリカのシティバンクに送金する場合まず余分な手数料はかからないと思いますが、
こればかりは実際に送金してみないとわかりません。
(楽天銀行からアメリカのシティバンクへの送金ならかからないと思いますが、
同じ銀行間でも送金経路が違うことがあり手数料がかかったりかからなかったりします。)一度それぞれの金融機関から送金して実際に差し引かれる金額を確認し
中継銀行手数料、受取銀行手数料の取扱いについて
バイヤーと取り決める必要があると思います。
〔参考まで〕
楽天銀行は、千円を払うとかかるかもしれない中継銀行手数料は
楽天銀行が負担してくれます。しかし受取銀行手数料は顧客負担になります。
参考情報 →
楽天銀行内
※「手数料に革命」に『海外中継銀行手数料は1,000円です。』と書かれています。
PayForexは、2,500円を払うと関係銀行手数料(中継銀行・受取銀行手数料)
の支払いはまず発生しません。
(受取る銀行によってはどうしても何らかの手数料がかかることがあります。)
参考URL PayForexのサイト
よくある質問トップ5 ※1.手数料 の中 2.を参照もしバイヤーが持っているのが日本のシティバンクとすると、
バイヤーはアメリカで日本のシティバンクカードを使ってキャッシングするのでしょうか。
両替コストは5%程度、1回(の最高引出し限度額で引き出しても)210円の利用手数料、
さらにアメリカのシティバンク以外のATMでは1回2〜5ドル程度の利用手数料がかかります。
すると50万円では下手をすると1日では引き出しできず、相当のコストがかかります。
ですから送金金額から考えると実際的ではありません。
参考情報
国際キャッシュカードは便利だけれどお得ではない!ただし、バイヤーが持つ日本のシティバンク米ドル普通預金口座への米ドル送金し、
バイヤーがアメリカで外貨キャシュカード使うことができます。 ※利用手数料2ドル
(しかし国内外貨送金は海外送金と同様の手数料がかかります。)
参考情報
シティバンク外貨キャシュカード次に、実際の送金方法について考えました。
>1のご質問に関しましては
> 月2、3回
> 1回の送金につき、30〜50万ほど
> 合計で月100〜150万の送金となります。
ということですから、結論は1ドル80円とすると
40万円程度以下は楽天銀行、
それ以上の送金金額ならPayForexからするのがよいでしょう。
というのは、Payforexは、5千ドル以上は送金手数料が無料ですが、
それ未満は19ドルの手数料がかかります。
これならば楽天銀行から千円の海外送金手数料で送金するほうがお得です。
参考情報 PayForexのサイトより
送金手数料 ※米ドル5,000ドルまでの送金手数料は一律19ドルです。
現在の取引状況ならカレンシーオンラインまで手を広げず
まずは楽天銀行とPayForexの利用に慣れることをすすめます。
というのはカレンシーオンラインは外貨の両替コストは節約できます。
(楽天銀行やPayForexの約半分ですから、30万円なら千円あまり、
50万円なら2,500円程度の両替コストの節約になります。)
しかし一度円建て送金する費用も別途かかり、ある程度の余裕資金が必要です。
もう少し送金件数が増えてから資金管理と合わせて利用すると良いかもしれません。
参考情報
カレンシーオンラインFXとの比較>2に関しましては
> 買い付けを依頼しているバイヤーさんは全員シティーバンクをもっているので
> そこの口座に振り込めたらと考えております。
これについては、先ほど説明しています。
送金する金額からすると日本のシティバンクは実際的ではありません。
> 電子マネーでの取引も必要ならお願いできるかと思います。
30万円〜50万円という金額からすると、両替コストが高くつくので
実際的ではありません。
やはり銀行送金するのがよいでしょう。
(バイヤーが受取場所まで出かけられるならSBIレミットという方法もあります。)
参考情報
PayPalの利用 その他
マネーブッカーズ(moneybookers)はお得か?、
ネッテラー(Neteller)は使えるか? SBIレミット※
セブン銀行は送金先登録に日数がかかり実際的ではありません。 それぞれの利用方法は、ブログの右コラムに見出しがあり、
ふさわしい金融機関を選ぶと説明があります。
> 自分では目を通したつもりではいたのですが
> 見落としていた個所がかなりあるように感じます。
> 引き続きブログを拝見させていただいてます。
> カレンシーオンライン、楽天銀行、payforexなど
> 電話で問い合わせてみたものの
別途で様々な手数料が発生するなどの返答をいただき
>
> 恥ずかしながら、結局どの方法がいいのか混乱してます。
> K
〔Kさん 3回目の回答〕山田様
かなり詳しく説明していただき本当にありがとうございました!
使用するのはアメリカのシティバンクなので
まずは楽天とpayforexをしっかり調べたうえで利用していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
K
〔サイトオーナー 3回目の回答〕残念ながらサイトオーナーは個人での取引は実際にしていますが、
法人での海外送金の経験がありません。
ですからある意味わたしもKさんと同じ状況です。
ということで、まずは楽天銀行とPayForexを利用してみることをすすめます。
参考URL
楽天銀行、
PayForex以上、わかりにくい説明ですが参考になればうれしく思います。
山田
≪その後のやり取り≫〔Kさんより〕
山田様
かなり詳しく説明していただき本当にありがとうございました!
使用するのはアメリカのシティバンクなので
まずは楽天とpayforexをしっかり調べたうえで利用していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
K
〔サイトオーナーより〕
Kさんへ
手数料を節約して便利に海外送金する方法の山田です。
お願いがあります。
Kさんとのメールでのやり取りをまとめて私のブログにアップしてもよろしいでしょうか。
最近、法人での利用について尋ねられることが多くなりました。
当然、○○さんの名前はkさんなどとします。
ブログ読者の参考になりますので、了解いただけるならうれしく思います。
よろしくお願いします。
山田
〔Kさんより〕
山田様
先日はお世話になりました。
もちろんです。
これからブログ読ませていただきます。
K・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は少し長い追伸です。
サイトオーナーは海外送金サービスを展開する金融機関に
面談を申し込むことがあります。
すると楽天銀行のようにお会いできるだけでなく
(中には経営トップとお会いできた会社もあります。)
その後も多くの会社がわたしが必要とする情報を提供してくださいます。
担当者には本当に感謝し、これからも良い関係を続けていきたいと思います。
しかし、面談を申し込んでも
・断りの返事に
担当者名がない 例:FXなどを利用してお得に両替した外貨を受取って海外送金するのに便利な2行・
どう対応してよいかわからないので会えないと返事あり。
例:ケイタイを利用した海外送金サービスを展開している会社といった会社もあります。
確かにネット上にあるサイトは玉石混交で内容のないサイトも驚くほどありますが、
このブログはそんなに怪しいものではないと思います。
企業文化もそれぞれ異なりますが
そんな金融機関は最近のインターネット社会で起こっている変化に
気づいていない、もしくは付いて行けないかもしれません。
(アメリカのコカコーラ社 ニュー・コカコーラの失敗は有名な話です。)
以下の書籍を一読することをすすめます。
『カオス・シナリオ』ダイレクト出版 ※前書きより「目次、章立て」をご覧ください。
日本語への翻訳はあまり上手ではないことをお断りします。どういう対応をするかは各社の判断ですが、
これからも読者の側に立った情報をアップするつもりですし、
協力してくださる便利でお得な金融機関はどんどん応援したいと思います。
サイトオーナー 山田 譲