さまざまな支払いのため
日本の銀行口座へ
小額を送金したいときがあります。
しかし、海外から日本の銀行口座へ送金すると
驚くほどの手数料が差し引かれ
何のために送金したのかわからないくらいの
金額しか受取れません。
一例:
窓口で1万円程度に送金手数料を加えて払ったのに
日本に届いた額は6千円程度と半分以下、など😞
少額を海外送金したとき
実際に合計でどんな手数料がかかるか
以下にまとめます。
1.送金する国でかかる海外送金手数料
※安い国なら千円程度〜
高い国なら数千円相当額まで
2.中継銀行手数料
(かからないこともあります。)
3.たいていの日本の銀行で
・リフティングチャージ2,500円
+被仕向手数料1,500円
の合計4,000円(海外からの円送金の場合)
※SMBC信託銀行と新生銀行は中継銀行手数料2,500円
もしくは
・被仕向手数料 1,500円
(外貨送金を円口座で受取る場合)
・リフティングチャージ+被仕向手数料の
合計4,000円
(海外から外貨送金して外貨口座で受取る場合)
関連情報 中継・受取銀行手数料
海外から日本に円建て送金したときの被仕向手数料、
中継銀行手数料
〔参考情報〕
海外からの送金を受取る手数料例
・三井住友銀行 → 外国関係手数料のご案内(PDF)
※2ページ 2.被仕向送金(1)外国からの被仕向送金
しかし日本でも新しいサービスがいくつか始まり、
小額でもお得に利用できる方法が生まれています。😃
ここでは、3万円 までの
海外から日本への
お得な送金方法について紹介します。
1.TransferWise
【重要な情報!2020年11月追加】
日本と海外両方でTransferWiseへの登録は
控えることをすすめます。
日本の監督官庁の新しい制限のため、
TransferWiseで日本と海外の両方から
送金できるように登録すると
以下のトラブルが起こっています。
1.日本に在住する利用者と
マルチカレンシー口座間で送金できません。
(海外→日本への送金は銀行口座入金のみOK)
→TransferWise マルチカレンシー口座を使いこなすには、日本に加え海外では登録しない方がよい。
2.海外から日本へ送金できなくなった国がある。
(例:マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアなど)
→【緊急】TransferWise 日本へ送金できるか確認!+マルチカレンシー口座間送金はできる??
まだ日本へ送金できる国が限られます。※注1
※注1 日本へ送金できる国
2018年3月現在
アメリカ、イギリス、ユーロ圏、
オーストラリア、ブラジル、カナダ
スイス、チェコ、デンマーク、
ハンガリー、ノルウェー、ニュージーランド
ポーランド、スウェーデン
シンガポール、ルーマニア、ブルガリア
※香港→日本の送金には利用できません。
しかし、メリットは
1.手数料は、送金額の1-1.5%程度、
※最低額は日本円換算で500-750円程度
(送金国によって異なります。)
2.受取銀行手数料なし
日本への通常の銀行送金なら、2,500円〜4,000円、
円送金なら、さらに6,000円といった手数料が
差引かれないのは助かります。
3.受取人は、
・日本に銀行口座を持つ人なら誰でもOK
※受取人はマイナンバーは求められません。
(2017年2月現在、今後変更の可能性あり)
・日本非居住者でも、
現地国で求められる条件を満たせば
海外在住を宣言して送金できる。
※日本を出てからでも利用可能です。
・海外の銀行からの送金を受取れない
たいていの金融機関でも受取れる。
というのが最大のメリットです。
一方で、デメリットとして
1.基本的に現地国にtransferwiseが指定する
金融機関へ国内送金できる銀行口座がない人は
利用できません。
2.100万円までの送金では
カタカナ入力が必要なため
日本語対応のデバイスが必要
※日本語対応でなくても、
メールアドレス宛送金、
TransferWiseユーザー向け送金ができます。
詳しい情報は、
関連情報
送金する国別のTransferWiseの利用方法
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/26624683-1.html
をご覧ください。
2.マネーグラムと
SBIレミット、もしくはenremit
メリットとしては
1.海外から送金するときに、
現地国での銀行口座がなくても
日本の銀行口座へ送金できます。
2.驚くほど多くの国から
日本へ海外送金できます。
デメリットとしては
日本を出る前に
SBIレミットやenremitに
口座開設しておく必要があります。
関連情報
SBIレミットは海外で活動する人に必携!
送金する国でかかる手数料は
→ マネーグラムのサイト
から確認できます。
〔重要な情報〕
SBIレミットは、2016年1月1日以降
新たに会員登録する場合
マイナンバーが必要です。
また2015年末までに会員になっている人も
順次マイナンバーの提出を求められます。
(スケジュールは未定のようです。)
※「内国税の適正な課税の確保を図るための
国外送金等に係る調書の提出等に関する法律」により
他の海外送金業者も、マイナンバーを求られるなどの
措置が取られる可能性があります。
(1)SBIレミットの会員は、
マネーグラム経由の海外送金を
登録した日本の自分の銀行口座で
〜258円の手数料で受取ることができます。
→SBIレミット 受取サービスの説明
(2)enremitの会員は、
マネーグラム経由の海外送金を
登録した日本の自分の銀行口座で
〜270円の手数料で受取ることができます。
※10万円までなら、会員登録していなくても
ゲスト受取を利用できます。
(本人確認書類は必要)
→enremit 送金受取の説明
〔注意!〕
1.SBIレミットは、日本を出る前に会員登録が必要です。
(会員登録後に届く書類を佐川急便で受け取るさい
運転免許証などで本人確認を求められます。)
2.enremitは、簡易書留で会員登録後の書類を届けます。
(在住親族が書類を受け取れるかについては、
最寄の集配郵便局でたずねてください。)
3.送金する国によっては、同一名義人への送金を
受け付けないことがあります。 例:タイ
→ 参考情報 ヤフー知恵袋より
〔追加情報〕
1.マネーグラム→SBIレミット
→銀行口座への入金をした流れを
関連情報
少額の海外からの送金にお得な『マネーグラム→SBIレミット→銀行口座へ入金』実際の手続き
にまとめました。
〔参考情報〕 普通に海外の銀行で円に替えて送金すると、
現地の送金手数料だけでなく受取る日本の銀行で
たいてい4,000円が差し引かれてしまいます。😖
関連情報
海外から日本に円建て送金したときの被仕向手数料、中継銀行手数料
以下に、SBIレミットとenremitの
海外からの送金受取りついて
メリットとデメリットを説明します。
〔メリット〕
1.3万円程度の海外送金にかかる手数料は
(1)現地国での海外送金手数料:
アメリカからは約千円、
他の国からは2千円程度まで
※送金手数料は、マネーグラム(moneygram)のサイトで
送金国、受取国を選ぶと仮計算できます。
以下の画像は、アメリカから日本へ
250ドル送金するときの計算例
(クリックすると拡大)
(2)受取手数料は、
・SBIレミットで差し引かれる258円
※3万円未満なら165円、
住信SBIネット銀行で受取るなら51円)
・enremitで差し引かれる270円
※3万円未満なら172円、
ジャパンネット銀行で受取るなら54円)
2.SBIレミット、enremitの会員は、
日本から海外への100万円までの
・自分あて海外送金
・海外の受取人あての送金
をすることもできます。
(おもに現地指定場所での受取り)😃
※フィリピン、中国では銀行口座への入金もできます。
3.現地に銀行口座がなくても
(海外旅行中でも)
・ネット取引を利用して日本から海外へ
パスポートと現金だけで
・現地国のマネーグラム取扱店舗から
日本など他の国へ海外送金できます。
もよりの取扱金融機関の検索は、
マネーグラム の Find Location からできます。
(海外にはネットバンキングでマ
ネーグラムを利用できる銀行も
あるので、窓口まで出かけずに
日本へ送金することも可能です。)
〔デメリット〕
海外からの送金受取は、
登録した同じ会員名の銀行口座への入金だけで、
他の人の口座への入金はできません。
(登録口座の変更はネット上で簡単にできます。)
SBIレミットの会員登録は
→ SBIレミット からできます。
〔参考情報〕 住信SBIネット銀行なら、
受取手数料は51円です。
※国内送金手数料も月3回まで無料です。
enremitの会員登録は
→enremit からできます。
※会員登録せずに10万円までを
日本の自分の銀行口座へ送金したい人は
→ゲスト受取 から申し込みます。
3.ビットコインの利用
○ビットコインを現地で買える国にいる
そして、
○ビットコインの購入代金を
・国内銀行送金
・デビットカードなどを利用して
ビットコイン取引所・販売所サイト
・ビットコインATM
で、支払えるなら
買ったビットコインを、
1.日本の取引所・販売所へ送金し換金する。
2.登録した銀行口座へ出金する。
ことで、一番安いコスト(1回3円程度?)で
日本へ海外送金できます。
【メリット】
かかるほとんどのコストは、
ビットコインの売買価格の差だけです。
【デメリット】
ビットコインを買うことができる国にいなければ
利用できません。
詳しい情報は
関連情報
ビットコイン(bitcoin)を利用した海外からの小額の送金
を、ご覧ください。
4.ちょこむのペイジー(Pay-easy)
日本のVISAやマスターカードのショッピング枠を
利用して受取人の日本の銀行口座へ送金できます。
詳しくは、
関連情報
海外滞在中の税金、公共料金、買い物の支払いに
「ちょこむ」と「ペイジー(Pay-easy)」
で説明しています。
〔メリット〕
1.直接、受取人の口座へ送金することができます。
2.現地に銀行口座がなくても利用できます。
〔デメリット〕
日本のクレジットカード支払いになるので、
クレジットカード利用代金の引落銀行口座に
決済日までに日本から送金しておくか、
日本在住者にお願いして入金してもらう必要があります。
5.PayPal
受取人のメールアドレスあてに、
海外から日本へ送金できます。
(日本からはできません。)
〔参考情報〕
1.インドとドイツ以外は、PayPalを利用した
個人向け海外送金ができます。
2.日本と海外の両方にPayPalアカウントがあれば
海外から自分あて送金ができます。
しかし現地国にも銀行口座かクレジットカードが必要です。
参考情報 OKウェブ
→ PayPalを使って海外の自分の口座に送金
〔メリット〕
送金額に対して合計6〜6.5%程度の手数料なので、
小額の送金ならお得です。(3万円の6%は1,800円)
詳しくはPayPal 手数料ポリシー をご覧ください。
(しかし、出金には受取る側でも手数料がかかります。
〔デメリットで説明〕)
〔デメリット〕
支払代金の受取に3〜4%程度、
さらに5万円以下なら引出し手数料250円がかかります。
詳しくはPayPal ご利用手数料 をご覧ください。
〔参考情報〕
電子マネーとしてはPayPalのほかに
Skrill、ネッテラーなどがあり、
かかる手数料は同程度です。
しかし、日本語での対応がない、
もしくはメールでの日本語対応があっても
回答に時間がかかるので、
ご自身の責任で利用してください。
関連情報 マネーブッカーズ(moneybookers)はお得か?
ネッテラー(Neteller)は使えるか?
6.ソニー銀行や三菱東京UFJ銀行の
外貨普通預金口座へ外貨のまま送金し、
ネットバンキングのお得なレートで円に両替する。
現地国の銀行が海外送金に慣れていて、
外貨のまま海外送金する手数料が安いならすすめます。
関連情報
海外からの送金 新生銀行、ソニー銀行、三菱東京UFJ銀行やシティバンクの利用
〔メリット〕
1.中継する三菱東京UFJ銀行、ソニー銀行では
手数料がかかりません。
(三菱東京UFJ銀行までに中継する銀行がある場合
〔例:海外の銀行で〕手数料が差し引かれるかもしれません。)
2.外貨を円にするコストが安い。
(でも3万円なら両替コストの差はせいぜい100円程度です。)
〔デメリット〕
海外送金に慣れていない銀行の場合、
勝手に円に両替して送金することがあります。
(結構な手数料が差し引かれてしまいます。)
参考情報
カナダドルで送金したのに円で入金されていた
(海外送金何でも相談掲示板より)
関連情報
海外から送金するときの注意
〔参考情報1〕
1.ウェスタンユニオン(WesternUnion)も、
トラベレックスや大黒屋などの取り扱い店舗で受取れます。
しかし外貨両替手数料、送金手数料とも不明です。
(送金する国によって、同じ送金通貨であっても
両替レート、手数料が違います)
→ ウェスタンユニオン(日本)受取方法
(クリックすると拡大します。)
〔参考情報2〕
送金をする人の国に、銀行口座と
海外で利用できるデビットカードがあれば、
日本のセブンイレブンやゆうちょ銀行などのATMで
キャシングすることができます。
日本在住者に前もってカードを預かってもらい、
その人にATMでキャッシングしてもらうことも可能です。
(そのままふさわしい銀行口座に預けてもらうと
よいでしょう。)
関連情報 海外で発行したデビットカードを使って日本のATMでキャッシングする方法
ただし、
・利用できるATMが限られる
※ハッサンさんのブログより
訪日外国人旅行者を困惑させる銀行ATMのバリア
・現地カード発行金融機関での手数料
(国や金融機関によりまちまち)
・日本のATM利用手数料
(引き出し額は日本円で指定)
といったデメリットがあります。