「衣」「食」「住」3つのキーワードから、
これからの円とドルのレートを動かす条件を考えてみました。
考えようによって、円は将来相当弱いと予想することもできます。
よろしければ拙文にお付き合いください。


※現代の生活に欠かせない「自動車」とこじつけました。

『GMはトヨタを比較すると自動車1台当り50万円程度の余分の負担がありましたが、
これが10万円弱まで縮まります。』
アメリカの自動車産業が低迷するのは当たり前です。
将来、将来日本の自動車産業の世界での優位が揺らぐ可能性があります。
※次に述べる『食』の問題、つまり
日本国民の食料を買うためのお金をどこから稼ぐかという問題につながります。
日経BP J・W・チャイ「コスモポリタンの眼」
日本の自動車メーカー、“我が世の春”は終わる
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[記事一部を引用]
協約改定によって、・・・・・GMはトヨタ自動車に比べ、医療費や年金などの支出で、クルマ1台当たり約4000ドルの負担増を強いられていた。しかし、今回の改定によって、それが約800ドルまで縮まるという。

『日本の食糧自給率が大きく崩れようとしています。』
日本の里山、その風景の大半がなくなるでしょう。
地方経済も地盤沈下し、日本の経済の仕組みが大きく変わっていくと思われます。
NHKが日本の食糧問題を繰り返し取り上げています。
・6/14(日)NHKスペシャル ライスショック あなたの主食は誰が作る
第1回 世界がコシヒカリを作り始めた
・6/15(月)NHKスペシャル ライスショック あなたの主食は誰が作る
第2回 危機に立つコメ産地
※カリフォル米の安さ、台湾の米売り場の大きさと種類の豊富は驚きです。
・6/20(土)19:30〜22:30放送予定 「どうしますか?私たちの主食」
さて、
この番組で紹介された台湾は、輸入自由化後も安価な米の生産を行っています。
しかし、日本の米は富裕層向けの超高級米だけしか競争力がないのです。

日本の自動車産業が世界で優位を保てなくなったとき、

日本人の食糧を買い付けるお金はどこで稼ぐのでしょうか。


『アメリカのサブプライム問題と、住宅価格の下落』
日米のバブル後の変化には大きな違いがあるようです。
日本のバブルが終焉してゆっくりと下がりその後急落となりましたが、
アメリカは一気に住宅価格が下落しているようです。
ひょっとするとアメリカの住宅不況は
日本のバブル崩壊のように長引かないかも知れません。
アメリカの株価はサブプライムショックで一度下落した後また上昇を始め、
グリーンスパン元FRB議長が警告をするとガス抜きとなって
かえって株価は上昇していくというパターンが続いています。
日経BP BusinessWeek
米住宅市場の虚脱感 住宅価格が暴落、サブプライムショックの出口は見えず
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[記事の一部を引用]
ラスベガスの中心を貫く大通り(通称、ストリップ)の西にあるハンチントンには、・・・・・1年前に最低32万ドルした物件価格が今や27万ドルまで下がっている。交渉次第ではもっと安くなる。
※一年前と比較して一気に2割前後の下落となっているようです。
5年10年先の日本はどうなっていくのでしょうか。
そんなことを考えるのに、日経BPオンライン や、NHKスペシャルからの情報は
役立つかもしれません。
