現在の中国の海外送金事情について
メールをいただきました。
中国へ海外送金する読者に役立つため
内容を転載します。
詳細な情報に感謝します。
〔お断り〕
中国では地域によって、銀行の対応が
違うことがあります。
ここに書かれたことが他の地域では
当てはまらないことがあります。
自分自身で正確な情報を確認してください。
ポイントは
1.中国での年間外貨両替額は、
1/1〜12/31ではなく
1年(365日)前までさかのぼって
5万ドル相当額を計算する。
※個人は、現地での収入証明がないと
5万ドルまでしか海外送金できません。
2.5千ドル相当額以上の
海外送金を受けたとき、
本人が口座開設した支店まで
パスポートを持って出向く必要がある。
3.中国では、一つの銀行に
4つの口座までしか持てない。
4.開業して日が浅い支店では、
海外送金を受取れないことがある。
(政府の銀行管理部門から、取引受付の
許諾が下りていないため)
5.現金両替は、銀行カードを持って
本人がでかける必要のある支店がある。
6.国内送金手数料は、
銀行によって違う。
7.大手銀行などでは口座開設に
10元から15元の手数料がかかり
長期滞在用のビザの確認をされ、
短期旅行者は開設しにくい。
また、ケイタイを必ず持参する必要がある。
(6桁のパスワードを受取るため)
8.PayPalからの受取には
・中国本土か香港に銀行口座が必要
・150米ドル以上
・別途手数料がかかる。
です。
以下は、いただいたメールの内容です。
・・・・・・・〔引用開始〕・・・・・・・
山田様、
Yahoo知恵袋では早速御回答の方ありがとうございました。
〔ブログ管理者の追加情報〕
ブログ管理者はヤフー知恵袋で回答しています。
→ 山田譲のプロフィール
お礼と言っては何ですが、早速ですが2009年の過去ログをみて
中国の銀行に関する最近の状況について、小生がわかっている限りの
追加情報をメールにてお送りします。
1)外国人の外貨換算について
1年に5万USドルというのは変わっていないのですが、
一年一年で区切られて計算されるのではなく、365日で
計算されます。
例えば 2016/2/5に 12000USD
2016/5/6に 25000USD
2017/2/1のには 37000USDの累積があるので
13000USDしか換金できず、
2017/2/6 には 365日経過しているので、12000USDが
累積から消されて、25000USD換金できるという形になります。
2)5000USD以上の海外送金を受けた場合、銀行の口座を開設した支店に
口座名義人本人がパスポートを持って出向かなければならないという
状況です。
=>このことを知らなかった為以前郵貯から中国の銀行に送金した際、
路線バスで2時間以上揺られて開設した支店まで赴いたことがあり
ます。
補足情報
銀行に行くのは申报といって、用途などを銀行に伝えるような
書類を記入し確認するための手続きです。
中国側の銀行で振り込みが完了できたという通知があってからの
処理になるので、携帯電話等で繋がる環境を作っておかなければ
なりません。
3)中国の各銀行では同一銀行に4つまでしか口座が持てないという風になり
ました。
=>転勤などで他市に引っ越した場合、そこの銀行口座を開くように
していますが、4つを越えないよう、事前に解約するなりした方が
いい状況です。
4)外貨送金受付について、同一銀行でも支店によっては受けつけられない
ことがあります。
支店が開業して日が浅かったりすると、政府の銀行管理部門から取引受け
付けの許諾が下りていないことに起因します。
ただ、外貨現金などの換金は応じることは出来るようです。
(民生銀行深セン市内某支店での経験)
5)その口座のカードホルダーでないと現金の換金は受け付けないという銀行も
出てきています。
6)ネットバンキングによる中国国内他行への振り込みについて手数料の考え方が
複数あります。
新興的な銀行(平安銀行、民生銀行等)についてはネットバンキングも
モバイルバンキングも現状は無料。
工商銀行や中国銀行などは、ネットバンキングでは3%の手数料、専用APPによる
振り込みでは手数料が安くなります。
農業銀行などは開設後何か月かの間に何回かの取引があれば、その後の手数料は
無料になるような形態を取っています。
7)口座開設については、大手銀行などでは手続き手数料で10元から15元が取られますが、
平安銀行や民生銀行などは開設手数料無料です。
その際長期滞在用のビザの確認をされますので、短期旅行者には開設しにくく
なっています。
〔補足情報〕
口座開設の際に必ず中国の携帯を記載する必要があります。
現場で本人確認をするために、6桁のPASSWARDが発行されるので
それを入力する必要がありますので、忘れずに持って行ってください。
8)Paypal送金について
一昨日中国側のPaypal窓口に確認したところ、こんな回答が出ました。
まず取扱手数料として入金金額に対し0.44%+0.3USDの手数料が
こちらで引かれたうえに、引き出す際に一律35USDの電信扱い
振込手数料が取られるようです。
しかも150USD以上じゃないと振り込み手続きが取れないですし、
中国もしくは香港の銀行口座を持っていなければなりません。
また、本人確認を行った後でないとこの操作が出来ず、オンラインでは
少数点以下の振り込みが2回あるので、それを間違いなく入力するという
作業が必要になります。
参考になれば幸いです。
jaken_china こと N拝
中国広東省深セン市在住
・・・・・・・〔引用終り〕・・・・・・・