しかし、背景を考えると将来の外国為替市場には大きな影響を与えるかもしれません。
そんなこともあり、中国株式市場とグリーンスパン発言について考えてみました。
6月に入ってから急に中国の株価が下落しています。
上海/シンセン CSI300指数チャート 今後はどう展開するのでしょうか。

5月末のグリーンスパン元FRB議長の発言(Searchinaのニュース)
があった後の下落なので、またグリーンスパン氏の株が上がったことになります。
わたし自身は3月の下落した所で買って5割値上がりしましたのでさっさと売却しました。
しかし、今後の株価の動向が気になりますので中国の株価の先行きを考えてみました。

すぐにデータを出せなくて申し訳ありませんが、昔の韓国やオーストラリアその他オリンピックを開催する新興国の株価と開催時期を比べると、たいてい開催の1年前がその国の株価指数のピークだったことを覚えています。
(オリンピック関連投資発注の一巡、国民の意識変化などが考えられます。)
とすると、最近の中国国民が株式投資に狂乱している様子から大天井となる可能性があります。
しかし、

グリーンスパン氏はいつもアメリカのエスタブリッシュメントの考えを代弁し、自身の発言の影響を考えた上でいつも語っています。
つまりアメリカの主要投資家の利益を考えての発言と言えます。
何年か前にもグリーンスパン氏はアメリカの株価見通しについて悲観的でショッキングな発言しました。
しかし、その後アメリカの株価は少し振れましたがその後も安定、もしくは続伸しています。
結局グリーンスパン発言は、アメリカ株式市場の下落を防ぐ格好の「ガス抜き」になりました。
そうすると別の考えが浮かんできます。
今回も自分の発言によって中国株のガス抜きをすることで、
1.アメリカの主要投資家に絶好の買い場と将来の利益を提供する
2.アメリカの対中政策カード
に沿って発言をしたと考えます。
一般にアメリカの金融資本は平和推進派、石油資本や軍産複合体は戦争推進派に分けることが多いですが、
実のところは一つの資本が国際平和と戦争推進の両方で稼いでいると思います。
また、世銀総裁人事などから見てもアメリカの考えが変わったように感じます。
(総裁の個人的スキャンダルを押さえきれないからではないと思います)
いままでのネオコン的な発想からもっとからめ手でのアメリカの覇権を守る政策に変わっているように感じます。
(たとえばロシアに対してミサイル開発競争に引き込んで財政を逼迫させるなど。)
中国の株価にに対するグリーンスパン氏の発言についてもうがって考えるなら、
今は中国の株価を下げないためのガス抜き(ということは将来に中国の株価を下落させるためのカードを温存することにもなる)と考えています。
何にせよグリーンスパンの発言は、ここ何年かの間に巨額に積みあがったアメリカの双子の赤字、日本の財政赤字のお金が世界を駆け回っていることを考慮した上での発言であることは間違いありません。

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