・留学やロングステイを始めたばかりで
現地に銀行口座がない人
は、どのようにすれば
日本にあるお金を
安全に海外送金できるでしょうか。
(現金を持ち運ぶこともできますが、
盗られたらまず戻ってきません。)
〔参考情報〕 短期の旅行で必要な外貨は、
1.現地国ATMを利用して、クレジットカードや
海外で利用できるカードでキャッシングするのが
お得です。
2.日本を出発する前に
主要国の外貨現金を用意したいときは、
・マネーパートナーズの外貨受取
・みずほ銀行の外貨預金の利用
※それぞれの利用方法にリンクしています。
がお得です。
3.小切手について
1.アメリカンエキスプレスは
トラベラーズチェックの取り扱いを終えました。
→アメリカンエキスプレスの説明
4.デマンドドラフト(demand draft)なら
まとまった金額を安全に持ち歩けますが、
換金にほぼ1ヶ月かかり、
銀行によっては換金できないこともあります。
関連情報 トラベラーズチェック(T/C)、
送金小切手(demand draft)の利用
そんなときは
・SBIレミット
関連情報 SBIレミット
・enremit
関連情報 enreit
※10万円までは会員登録なしで利用できます。
・ウェスタンユニオン
関連情報 セブン銀行など
・FSA
関連情報 FSA
※受取国は限られます。
・ブラステルレミット
関連情報 ブラステルレミット
※受取国は限られます。
を利用するなら
1.自分でネット上から海外送金の指示をする。
※海外からでも可能
2.受取国の指定受取場所などで
・パスポートを提示
・送金番号(レファレンス番号)を記入
して、現金を受取ることができます。
受取る国に銀行口座は必要ありません。😃
〔注意!〕
それぞれの金融機関の1回の送金限度額は
たいてい100万円程度です。
これらのサービスの違いと、
お得な利用方法をまとめます。
1⃣.利用しやすさ
海外で活動する人にとって
海外からでもネットを利用して
簡単に送金手続きができるなら便利です。
セブン銀行以外は、
海外に滞在中でも
それぞれの会社サイトにログインし
・自分で送金受取先を登録する。
・送金指示をする。
ことができます。
※それぞれの指定する口座へ送金できる
ネット銀行が必要
※※セブン銀行はネットで送金登録してから送金できるまで
2,3営業日かかります。
※※※大黒屋、トラベレックスなどは窓口のみ取扱い
2⃣.受取国と受取場所数など
(1)受取国
◎ SBIレミット、enremit
※マネーグラムを利用して受取り
◎ ウェスタンユニオン
いずれも数多くの国で受取れます。
関連情報 SBIレミット-マネーグラム
セブン銀行-ウェスタンユニオン
△ FSA
現地通貨、米ドル現金で受け取れる国は限られます。
※外貨両替手数料はお得です。
〔海外送金できる国〕
カンボジア、インドネシア、マレーシア、
ミャンマー、シンガポール、タイ、
ベトナム、フィリピン、バングラデシュ
関連情報 FSA
△ ブラステルレミット
現地通貨、米ドル現金で受取れる国は限られます。
※外貨両替手数料はお得です。
海外送金できる国
〔東南・南アジア〕
ネパール、パキスタン、バングラデシュ、
フィリピン、スリランカ、
ミャンマー、ベトナム
〔中央アジアなど〕
アゼルバイジャン、アルメニア、
ウズベキスタン、カザフスタン
キルギス、グルジア、タジキスタン
〔東ヨーロッパ〕
ウクライナ、エストニア、モルドバ、
ベラルーシ、ラトビア、ロシア
関連情報 ブラステルレミット
(2)受取場所
◎ ウェスタンユニオン
受取場所数はきっと世界一で、
とんでもない田舎町にも取扱店があったりします。
→ウェスタンユニオン・ジャパン
※中央に受取拠点検索があります。
○ SBIレミット
国によって違いますが、
ある程度の規模の町にはたいてい取扱店舗があります。
→提携先 マネーグラムの受取拠点検索
○ ブラステルレミット
受取国にはふさわしい取扱店舗、
受取方法が十分にあります。
関連情報 ブラステルレミット
3⃣.外貨両替手数料
(円を外貨に両替するコスト)と
受取通貨
円を外貨に両替するコスト(外貨両替手数料)は
けっこう違います。
10万円程度以上を海外送金するなら注意が必要です。
※10万円なら1%の違いは1,000円になります。
◎ FSA
とくにネパール、マレーシア、タイ
へ海外送金するときの外貨両替手数料がお得です。
関連情報
FSAは、マレーシアへの送金が快速、お得で便利
ベトナム、タイへお得に海外送金できるFSA
◎ ブラステルレミット
東南アジアの通貨でも2%程度と他2社よりお得です。
また、東ヨーロッパ、中央アジアでは
米ドル受取になるので、
長期に各国を旅行する人には
かえって便利かもしれません。
関連情報 ブラステルレミット
※米ドル受取の外貨両替手数料は1%程度
※※SBIレミットやウェスタンユニオンでも
米ドル受取ができる国があります。
関連情報 SBIレミットを使いアメリカ以外で米ドル現金を現地でお得・便利に調達する方法
○ SBIレミット、enremit
1通貨当たり上乗せされる外貨両替手数料
米ドル(1.5円)、 ポンド(5円)、
ユーロ(3.5円)、 豪ドル(2円)、
NZドル(2.5円)、 カナダドル(3円)、
など、日本の一般銀行より割高です。
また、途上国通貨でも
4%程度と割高です。
※受取通貨、両替レートについては
→ SBIレミット 為替レート をご覧ください。
△ ウェスタンユニオン
主要国通貨、途上国通貨とも4%程度と割高です。
※受取通貨、両替レート
→セブン銀行 受取金額・送金金額シュミレーション
をご覧ください。
また、それぞれの会社の両替レートと
現在の為替レートを比較するため
Myヤフーのファイナンスなどに
現在の為替レートを表示できるよう
設定しておくと良いでしょう。
関連情報 外国為替レートとチャート
※情報は少し古いです。
ということで、
それぞれの金融機関のメリットを生かせば
受取国に銀行口座がなくても
お得で便利に海外送金することができます。😃
https://fsa.jp/remit/about/overview
も最近できたみたいです。
FSAは受取拠点数を見ると、バングラディシュ、インドネシア、フィリピン、ベトナムで使い勝手がいいようですね。またマレーシアのCIMB銀行は、ある程度の町ならたいてい支店があるので受取ることができると思います。
現地での現金受取というサービスでも、SBIレミット、ブラステルレミットなどさまざまなサービスがあり、両替コストも合わせてお得なサービスを選べる時代になりましたね。
一方で色々と制約もあり正直どれが一番お得なのかわからなくなってしまいました。下記ケースにおいて実際にどうやって送金するのがコストを抑えられるのかアドバイスを頂けませんでしょうか。
現在、マレーシアに在住しHSBCにマルチ口座をマレーシアリンギット、円、ドルで持っています。今回日本のBTMUの口座からHSBCの円口座もしくはドル口座に1ヶ月以内に200万円〜300万円ほど送金したいと考えています。HSBCの方は手数料が抑えられるのであれば円貨のまま送金し機を見てHSBC内のプレミアレートを使用してドル口座に移せばいいのではないかとアドバイス頂いておりますが、肝心の送金方法についてはアドバイス頂けておりません。
今日本にある口座はBTMU、新生、住信SBI、オリックスで、上記お勧めにあるSMBC信託の口座は持ち合わせておりません。海外にいながらSMBC信託の口座を作るのはハードルが高いのではないかと心配しております。(それともこちらでCiti Bankの口座を開けば日本でも海外にいながら口座を作成できるのでしょうか。また、それでも海外送金上メリットが出るのでしょうか?)
このような状況下でどのような送金方法がコストを抑えられかつ安全なのかご教示頂けませんでしょうか。
まずBTMUは、三菱東京UFJ銀行と考えます。
一番お得なのは、新生銀行で円を米ドルに替えて送金する方法です。(両替コスト1ドル当たり0.15円、海外送金手数料4,000円)ただし、新生銀行の初回の海外送金は窓口のみの取扱いです。(送金した口座を登録すると、その後は電話で手続きできます。〔1口座のみ〕)
参考情報 新生銀行の利用
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/4292813-1.html
※三菱東京UFJダイレクトの場合、円→米ドルの両替コスト0.25円、海外送金手数料ネット3,500円(窓口4,000円)外貨取扱手数料2,500円です。
ただしネットバンキングや電話取引の場合、300万円の海外送金に対応いしていないでしょうから、2回に分けて送金する必要があります。
参考情報 三菱東京UFJダイレクト
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/17442805-1.html
住信SBIネット銀行は個人では海外への送金に対応していません。オリックス銀行のサイトで海外送金のキーワードで検索しても情報がないので、海外送金は取り扱っていないのでしょう。
なお、日本ではマイカードが始まっています。昨年末までに銀行口座を作っている人には移行期間がありますが、2年程度だと思われます。(移行期間を過ぎると窓口も含め海外送金ができなくなるでしょう。)
今後もマレーシアにお住いになるなら、一時帰国してマイナンバーを取得して銀行へ登録しておくことをすすめます。
参考情報 海外送金とマイナンバー制度について
http://kaigaisokin.seesaa.net/article/426944108.html
早速、新生銀行のHPを確認してみましたが、以下の表示がありました。
「2015年12月末までに新生総合口座パワーフレックスを開設されたお客さまであっても、海外送金と同時に送金先をご登録いただく場合は、お手続きの際に個人番号(マイナンバー)のお届出が必要となります。」
1.まず送金先を登録しなくてはならないのですが、これは代理人(例えば家族等)でもできるのでしょうか?
2..また、今の所日本に帰る予定は無いのですが、マイナンバーの取得も代理人で対応できるのでしょうか?(恐らくこれは無理ですよね。)
3. 新生銀行の総合口座パワーフレックスは有しておりますが、外貨口座はありません。これもネット経由で簡単に作れるものなのですか?
三菱東京UFJでは別のマレーシアの銀行のマレーシアリンギット口座での送金登録がありますが、送金にあたりコストがかなりかかってしまいます。
円貨のまま、もあしくはUSDでHSBCの外貨口座に送金する、もしくはマレーシアリンギットでの受取も含め再度アドバイスをよろしくお願い申し上げます。
また、一旦日本にいる家族(両親)の口座にネット経由で手数料無料で振込、両親からこちらの口座に振り込んでもらう方法はどうでしょうか?300万円だと贈与にあたってしまうのでしょうか?
もう少し詳しい事情が分かっていればさらにアドバイスできました。申し訳ありません。
新生銀行は、なかなか厳しい対応ですね。
まず、質問への回答です。
>1.まず送金先を登録しなくてはならないのですが、これは代理人(例えば家族等)でもできるのでしょうか?
できません。
初回は窓口で送金手続きをし、送金した口座を登録するとその後は電話で同じ口座へ送金指示ができます。
>2..また、今の所日本に帰る予定は無いのですが、マイナンバーの取得も代理人で対応できるのでしょうか?(恐らくこれは無理ですよね。)
できません。
現在日本非居住でしょうから、本人が一度帰国し住民登録をする必要があります。
また私の経験では、住民登録をして2,3週間後にマイナンバー通知カードが届きます。
>3. 新生銀行の総合口座パワーフレックスは有しておりますが、外貨口座はありません。これもネット経由で簡単に作れるものなのですか?
新生銀行は、マルチカレンシー対応口座です。
ですから取扱う外貨を買付けたり、取扱い外貨での入金があると自動的にその通貨で外貨預金口座ができます。
参考情報 新生銀行の利用
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/4292813-1.html
さて、送金する本人が一時帰国してマイナンバーを受け取ったり、金融機関に口座開設できないなら、
1.現在利用できる金融機関を利用する。
2.在住親族に送金をお願いする。
のどちらかになります。
2.の場合
贈与税に関しては、途中で名義が変わっても最終的に本来のお金の持ち主になっているなら、たいていの場合税務署で贈与税がかかることはないようです。(税務署で確認してください。)
しかし、送金した人に税務署からおたずねが届く可能性があるので、ご親族に対応してもらう必要があります。
そのほか、お得な海外送金方法はいろいろありますが、ご親族にどこまでお願いできるかという問題があります。
今回の送金金額や今後のことを考えると、1ヶ月くらいの一時帰国をして、マイナンバーとふさわしい金融機関で海外送金ができるまで手続きをしておくのが良いかもしれません。
参考情報 実際的でお得な海外送金
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/3910543-1.html
マレーシアへの送金が快速、お得で便利なFSA
http://kaigaisokin.seesaa.net/article/426031811.html?1446880318