海外の銀行や証券会社に口座を持ことを考える方もおられるでしょう。
海外の金融機関と直接取引 すると、幾つかのメリット があります。

むろん日本の証券会社からも海外投資向けの投資信託や外国株を買うことができます。
しかし、投資信託の場合、まず外国の運用会社が手数料をとった上に国内で販売する証券会社がさらに手数料を上乗せします。
それだけ手取りが少なくなります。日本の投資信託手数料は高いです。

株式手数料についても、国内の証券会社を通すと直接外国の証券会社を通して買うより高くなります。

しかし、さらに大きなメリットは

ことです。
日本の証券会社などから申し込める銘柄は限られています。しかし、
海外の証券会社に口座を作ると投資できる株式の銘柄や投資信託がぐっと増えます。

一例として、
以前カナダのオイルサンド開発関連企業投資会社の PWI を買おうと野村證券に問い合わせしましたが、残念ながら取扱いをしていませんでした。
外国株のなかでも買えない銘柄はけっこうあります。

[アメリカの証券会社の一例]
E-trade Finacinal
E-trade Finacinal 利用についての参考書籍
※株式から投資信託各種、ジャンクボンドに至るまで詳細に説明されています。
経験者向けですが、口座開設から証券投資のほとんどについて親切に説明されています。

HSBC、シティバンク などでは、
海外支店の中に タックスヘイブン となる支店での口座開設ができます。
○ HSBC International(タックスヘイブン)
口座開設については
HSBCオフショアに海外口座を作り、活用する方法!に詳しく説明されています。
※HSBC Internatinalは、預入れ最低額が引き上げられ日本円で700〜800万円程度以上必要になりました。

※※HSBC には、saving money というMMFに似た金融商品がありますが、
日本円で100万円程度以上を求められますし、出し入れをした月は利息がつかないなど、日本の同じような金融商品と比べて扱いにくいように感じます。
○ シティバンク・インターナショナル・シンガポール
シティバンク・シンガポールの個人向けオフショアバンクです。
※2万米ドル以上の預け入れが必要です。
そのほか、シティバンク香港、HSBC香港などでもオフショア口座を開くことができます。
海外投資についての参考HP として
ハッピーリタイヤへの投資
フジサンケイビジネス―浅川夏樹の増やせかわいいお金
(ハッピーリタイヤへの投資HPの・浅川夏樹さんが書いています)
ところで、これらの金融機関に海外送金するのは
普通の海外送金と同じで 簡単 にできます。
一番便利なのは、シティバンク に送金先の登録としておけば、
いつでもネット上で海外送金できます。

しかし、送金先の登録はネット上でできません。
シティバンクのHPより 送金先登録用紙をダウンロード して郵送する必要があります。
ところで海外への送金方法は色々情報がありますが受取方法は如何でしょうか。先日MUFGにドル口座を開設し、海外からの送金をドルで受け取りましたがリフティングチャージは4000円でした。海外旅行へ行く時にこのドル口座からキャッシュを引き出そうとしたら一旦円転して更にドル両替しないとキャッシュに出来ないと言われ驚きました。つまり4000円も取っておきながら名目ドル口座で2度の両替手数料を取るのです。ドルで受け取らずに最初から円口座で受け取れば1500円の手数料ですが、その際に1円の為替手数料がかかります。もっと合理的な受取方法がありましたら宜しくご指南下さい。
お得な海外から日本の送金や、受け取った外貨の効率的な利用方法についてはほかにも色々な方法があると思いますが、わかる範囲で説明します。
1.日本の受取銀行でかかるリフティングチャージの節約
シティバンクでは個人が海外からのお金を受け取るときにはリフティングチャージはかかりません。
(日本の三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行はリフティングチャージをとります。)
一般的に国際展開している外資系の銀行はリフティングチャージをとらないことが多いと思います。
2.受け取った米ドルをそのまままアメリカで現金として利用する方法
一般に米ドル現金を受け取るレートと外貨預金やT/Cを作るレートは違います。
外貨預金から手数料なしでそのまま米ドル現金は受け取れませんが、T/Cなら可能ではないでしょうか。
海外でT/Cを現金化したり支払に利用することができます。
また、日本ではなく海外ATMでのキャッシングになりますが、外貨預金口座の米ドルを他の通貨に両替せずに現金として引き出すには以下の2つが利用できるでしょう。
○シティバンクの「外貨キャッシュカード」
http://kaigaisokin.seesaa.net/article/68759519.html の中ごろをご覧ください。
シィバンクのマルチマネー口座に送金後、米ドル普通預金口座にお金を移動する。
とそのまま米ドルをアメリカのATMでキャッシングできます。(利用できるATMと1日の引出限度額に注意してください。)
しかし、キャッシング機能だけですのでカード社会のアメリカでは使いにくいかもしれません。
○ソニー銀行のMoneykitグローバル
ソニー銀行に米ドルを外貨送金し、アメリカで利用することができます。(クレジット機能があります。)
ソニー銀行への外貨送金は一般的な外貨送金とは異なりますのでソニー銀行におたずねください。
そのほか、アメリカに口座をお持ちなら、米ドルのままアメリカに送金してから現金を引き出すことができるでしょう。
3.外貨の円への両替での節約
米ドルは大抵の銀行では外貨両替手数料は為替レートに対して1円と同じです。
数十万円までならそのまま銀行で円に両替するのがよいでしょう。
※米ドル以外の通貨なら外貨両替手数料が安いシティバンクや新生銀行がお勧めです。
参考情報 外国為替手数料の比較
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/2421209-1.html
をごらんください。
しかし、100万円を超える金額になると(特に外貨両替手数料の高いドル以外の通貨の場合)は、
余分の手間と外貨送金手数料を払ってもシティバンクや新生銀行から一度マネーパートナーズやひまわり証券(500万円を超えるなら外為どっとコム)に送金して円に両替すると節約になります。
(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行は同じ通貨のままFXへ送金するとリフティングチャージがかかります。)
また、海外在住ならFXは利用できませんので、エルドリッチリンチを利用することをお勧めします。
外貨を円にお得に両替して日本の銀行に送金することができます。
参考情報 エルドリッチリンチの利用
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/4703175-1.html
そのほか、アメリカの一部の金融機関や送金する国の特殊事情で前もって円に換えてから送金するほうがお得な場合があります。
海外から日本への送金と両替についてくわしくは以下に説明していますので参考にしてください。
http://kaigaisokin.seesaa.net/category/2619077-1.html
海外送金で節約するにはある程度の手間と準備が必要です。
三菱東京UFJ銀行は日本では海外送金に強い銀行として名が通っていてそれなりに信頼できますが、個人的にはテレフォンバンキングで海外送金できるメリット以外にはそれほど有利とはないと感じています。
これからも継続的に外貨をを扱うことが多いなら紹介した金融機関も利用することをお勧めします。
参考になればうれしく思います。
追伸
Seesaaのコメント欄はキーワード検索できますが文字が小さいので、
今後の訪問者のために『海外からの送金と現金の引き出し』のトピック名で『海外送金何でも相談コーナー』に掲載してもよろしいでしょうか。
ご返事をいただけるなら助かります。