日本在住のまま中国との取引を展開している方が、
お金の管理で一番困るのは
『どのようにして中国元を手に入れるか』
かもしれません。
日本から円や外貨で中国に海外送金すると
銀行口座の名義人が、銀行窓口まででかけ
元に両替する必要があります。
関連情報 銀行を利用した中国への海外送金
法人の場合この条件から外れますが、
・中国で法人を設立するのはむずかしい
・中国に拠点を持たない法人が
中国国内に銀行口座を持つことは難しい
のが現状です。
しかし、いくつかの方法あるので
日本にいながら中国の銀行口座へ
元で送金することができます。
1⃣.一度日本からKVBに送金すると、
(ニュージーランド、オーストラリア、カナダ)
KVBで
・円や外貨を中国元に両替する。
・中国元のまま中国へ送金する。
中国銀行以外は、外国人個人口座に送金できます。
※中国銀行は、個人口座の場合
中国籍の人の口座しか送金できません。
ことができます。
日本に居ながら中国の銀行に元を送金できるのです。💓
KVBを利用した中国元建て送金は、
少し費用と手間がかかりますが、
・中国元への両替のため毎回中国に出かける
・正規でない両替商の利用
にかかる費用と手間を省けます。😃
以下に、外国人口座でも送金できる銀行や
送金可能金額、その他の情報を説明します。
関連情報 KVBから香港、シンガポール、イギリス、スイス特に中国への送金
【送金可能金額】
中国建設銀行(China Construction Bank):
40万元、その他の銀行(※注):45万元
※注 中国銀行を除きます。
※※送金先の口座が法人口座の場合は特に限度額はなし
〔さらに多額の中国元を送金する方法〕
100万元を送金するには、
まとめてKVBに円建て送金したあと、
40万元+40万元+20万元=100万元、と
3回に分けて送金すると良いわけです。💡
【中国への元建て海外送金にかかる手数料】
以下の、1.2.3.の手数料がかかります。
1.日本からKVBへ円建て送金する手数料
一般的な海外送金手数料以外に、
円のまま海外送金する手数料がかかります。
※新生銀行Goレミットを利用した円建て送金は
できません。
また、オーストラリアカナダでは
受取銀行手数料がかかります。
(ニュージーランドはなし)
2.KVBから中国へ海外送金する手数料
25ドル(豪ドル、NZドル、カナダドル)
3.送金経路にある中継銀行や
受取る中国の銀行でかかるかもしれない手数料
【送金方法】
1.日本からKVBへの円建て送金を銀行窓口などでします。
関連情報 円建て送金、円貨建海外送金について
2.お金が届いたあと、KVBで中国元への両替、
中国への送金手続きをします。
ただ、今のところKVBの中国への送金システムが
完成していないので、まずはメールで問合せ
(→KVBホームページ お問合せ)してください。
※日本語対応
〔問い合せに関するお願い〕
オークランドには日本語専用ダイヤル
(現地午前9:00〜午後5:00)
が記載されていますが、つながりがりにくい
ことが多いようです。
ですから、電話よりまず上記の問合せから
具体的な送金方法をたずねてください。
どうしても電話で問い合わせたいときは、
+61 2 8263 0174 なら、
日本人担当者に取次ぎやすいようです。
〔中国元建て送金について〕
なぜ、KVBが元建て送金ができるのでしょうか。
ヒントはKVBから届いたメールにありました。
(下の画像:クリックすると拡大します。)
「昆侖國際」 という文字が
入っているのがわかるでしょうか。
つまり、中国資本が入っているので、
中国元建て送金がやりやすいようです。💕
オーストラリアやニュージーランド、カナダでは、
企業だけでなく個人でも中国へ元での送金ができます。
ところで、日本では個人や中小企業は
タオパオで仕入れてヤフーオークションに出品したり
アリババで取引先を開拓するなど、
さまざまな形で中国との取引を拡大しています。
しかし、日本では元建て送金は一部の大手企業のみでき、
個人や中小ビジネスは利用できません。
世界全体を見ても、世界の企業による直接投資額合計より
個人の海外送金額の総額が上回っている時代ですから、
中国との間の送金も同じようになっていくでしょう。
日本の銀行は中国との間の海外送金を大口取引のみに
限定したままにするのでしょうか。
2010年11月からネット上で海外送金先を
登録できる日系銀行もでてくるようですが、
手数料体系や送金する方法は
何十年も前と同じで旧態依然としています。
今起こっている海外送金の取り巻く世界の潮流の変化に
ついていけるのか、ちょっと心配です。💦
2⃣.中国銀行東京支店を利用した元建て送金
送金額は8万元まで、元送金できる地域に制限があります。
くわしくは中国との海外送金に詳しいのむてつさんのサイト
中国銀行なら日本から人民元預金が増やせることが判明
をご覧ください。