2009年12月14日(日本時間14日23時ころ)
金融危機で経営危機におちいったアメリカのシティグループが
米政府から受け入れた公的資金450億ドル(約4兆円)の返済計画を発表
というビッグニュースが流れました。
→ 日経ネット 米シティ、公的資金返済へ 不良資産の政府保証も打ち切り
便利でお得な海外送金のためにシティバンクの利用をすすめているので
今後のシティグループの動きには大きな関心(!)を持っています。
〔記事の内容〕
・・・・・・〔引用開始〕・・・・・・
【ニューヨーク=財満大介】米大手銀シティグループは14日、米政府から受け入れた公的資金450億ドル(約4兆円)の返済計画を発表した。普通株の発行などで政府保有の優先株200億ドル(約1兆7800億円)を消却。残る普通株は政府が市場で売却する。不良資産に対する政府保証も打ち切る。米金融大手ではバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が9日に公的資金を返済。ウェルズ・ファーゴも返済交渉を進めており、近くすべての金融大手が返済を終える可能性が高い。
米政府は金融安定化法に基づき、シティに資本注入。うち200億ドルを優先株、250億ドルを普通株に転換して保有している。シティは普通株や劣後債などで205億ドルを調達し、優先株を返済する。
優先株の配当や損失保証料の支払いがなくなり、シティは年間22億ドルの経費を削減できる。ただ、優先株を返済した時点で中核的自己資本比率は12.8%から11%に下がる。普通株ベースの同比率は9.1%から9%になる。 (23:21)
・・・・・・〔引用終わり〕・・・・・・
その他の情報
→ ロイター 米シティが公的資金200億ドル返済で合意、株式など発行へ
シティグループが立ち直るとアメリカだけではなく世界に大きな影響を与えるでしょう。
シティグループの公的資金返済は良いニュースですが、
一方、
・アメリカ政府の不良資産の保証も打ち切り
・自己資本比率も若干下落する
ので、ニュース発表後のシティグループの株価は若干下落しています。
〔シティグループの株価チャート(5日分)〕
※クリックすると拡大します。
→ 現在のシティグループの株価
〔参考情報〕
バンクオブアメリカの株価チャート(5日分)
(シティグループより少し前に同様の公的資金返済発表)
※クリックすると拡大します。
→ 現在のバンクオブアメリカの株価
シティグループの現在の株価は
2008年11月の金融危機後の2ドル程度(2009年2月)より回復しています。
シティグループはバンクオブアメリカのように株価が回復していくかどうか
見守りたいと思います。
関連情報
アメリカ政府 シティグループを救済へ!
シティグループの株価下落、公的管理と外貨預金
日本のシティバンクに預けた預金の安全性については、
関連情報 シティグループの株価下落、公的管理と外貨預金 の後半をご覧ください。